2025年10月2日

小さな単語にご用心? ― 英語の前置詞と小辞、見た目は似てても中身は別物 ―
英語を読んだり聞いたりしていて、in や on、with みたいな短い単語がやたら出てくるな、と思ったことありませんか?
これ、実は前置詞(prepositions)って呼ばれる単語なんです。意味も感覚もシンプルに見えて、意外と奥が深いんですよ。
たとえばこんな文
She sat on the chair.
We met after lunch.
この on や after は、それぞれ「椅子の上」「昼食のあと」みたいに、名詞とくっついて場所や時間の関係を表しています。前置詞っていうのは、こうして名詞と一緒に使われて、何かと何かの関係性を示す働きをしてるんですね。
でも、似たような短い単語が、全然違う使われ方をすることもあるんです。たとえば
He looked up the answer.
The plane took off.
あれ? up も off もさっきの前置詞っぽいのに、何か違いませんか?
そう、ここで使われてるのは小辞(particles)という別モノ。これは、動詞とセットになることで句動詞(phrasal verbs)を作り、動詞の意味そのものを変えてしまう役割を持っています。
take off(離陸する)とか、give up(あきらめる)なんかが有名ですね。
ちょっと混乱してきました? 実は、同じ単語が前置詞にも小辞にもなりうるのが、ややこしいところなんです。
He ran up the hill.(前置詞:丘の上へ)
He looked up the word.(小辞:調べた)
ポイントは、「後ろに名詞があるか」「動詞とセットで意味が変わってるか」。これに注目すると、だんだん見分けがつくようになります。
こういう小さな単語、軽く見られがちなんですけど、英語では本当に大事なんです。
むしろ、「この一語でこんな意味が変わるのか!」って驚くこと、けっこうあります。
だからこそ、ただ訳すだけじゃなく、文の中での役割に注目してみること。これが、英語の理解を一歩深めるコツなんですよね。
So next time you see a little word like “up” or “off”…
don’t underestimate it. It’s probably doing more than you think.