【文法は思考の道具】仮定法を使いこなす“発想のコツ”

【文法は思考の道具】仮定法を使いこなす“発想のコツ”

【「If I was you」は間違い?】よくある仮定法ミスと、その理由

授業中によく見かける例文があります。

✕ If I was you, I will study.

うん、気持ちはわかる。たしかに意味は通じそうですし、なんとなく正しそうに思えますよね。
でも、これは英語的にはアウトな文なんです。

正しくはこう言います

If I were you, I would study.

なぜこの形になるの?

ポイントはふたつあります。

①「was → were」になる理由

これはちょっとした“英語の決まりごと”です。
仮定法過去では、主語が“I”でも「were」を使うのがルール。
つまり、これは文法的なマナーみたいなものですね。

②「will → would」にする理由

仮定法は“実際には起きていない話”をする文法。
だから、「will(現実的な未来)」ではなくて、「would(仮の未来)」を使う必要があるんです。

この2つのズレ、よくあります

特に「was」と「will」の組み合わせって、日本語の感覚では間違って見えないんですよね。
だからこそ、英作文でもこのセットは減点されやすい落とし穴なんです。

もし自分があなたなら…」という仮の話をしてるなら、
動詞も時制も、現実とは違う形にする”と覚えておくとスッキリしますよ。

こういう文法ミスって、教科書には「ダメ!」としか書かれていないことが多いけど、
なぜそうなるのかをちょっとでも理解すると、自然とミスも減ってきます。

文法はただの“ルール”じゃなくて、思考の道具
そしてそれを使いこなせるようになると、伝え方にも深みが出てくるんですよね。