2024年7月17日
生徒: 数学は暗記だっていう話を聞いたことがあるんですけど、本当ですか?
先生: 以前、友人との会話で「数学は暗記だ」という話が出たことがあります。その時、友人たちから「それは違う」と指摘を受けたんです。実際はどうなのか、今日はその点について詳しく話しましょう。
生徒: ぜひ、詳しく教えてください。
先生: 結論から言うと、数学は「暗記」ではありません。ただ、暗記も必要な部分はあります。ここで言う「暗記」とは、問題の解法を丸暗記することではなく、定義や公式を覚えることです。理解を伴わない解法の暗記は無意味です。
生徒: でも、解法を覚えた方が問題を解きやすいんじゃないですか?
先生: 確かにそう思うかもしれませんが、解法を覚えるだけではなく、なぜその解法を使うのか、どうしてその手順を踏むのかを理解してほしいのです。これまで多くの塾生を教えてきて、質問もたくさん受けました。その中で、頑張っているのに成績が伸びない生徒が多くいました。
生徒: 具体的にはどんな質問が多かったんですか?
先生: 例えば、「この問題の解法を覚えればいいですか?」と聞かれることがあります。そのとき、私は「覚えるんじゃなくて、理解するんだ」と答えます。もちろん、解法を知らなければ解けない問題もあります。例えば、逆増法などの特殊な解法は覚える必要があります。でも、それは基本的な理解の上に成り立つものです。
生徒: どうやって勉強すればいいんですか?
先生: まずは定義や公式をしっかり覚えることが大切です。数学が苦手な人には、まずは覚えることから始める必要があります。定義や定理、公式を覚えなければ、先に進むことはできません。私は数学を料理に例えることがあります。数学は料理のレシピです。
生徒: 料理のレシピってどういうことですか?
先生: 料理の基本的な技術や材料を集めて、おいしい料理を作るように、数学も基本的な技術(定義や公式)を集め、その後に全体のレシピ(解法)を理解する必要があります。大切なのは、解法を覚えることではなく、その過程を理解することです。
生徒: なるほど。解法を理解するためにはどうしたらいいんですか?
先生: 例えば、逆増法の例では、実数の存在を証明するための論理的な手順を理解することが大切です。なぜその解法を使ったのか、どうしてその手順が必要なのかを理解してほしいのです。
生徒: 具体的にはどのように勉強を進めればいいんですか?
先生: 結論として、数学は暗記ではありません。ただし、基本的な定義や公式を覚えることは必要です。それを踏まえた上で、解法を理解し、発想力を養っていってください。覚えるべきことを覚えたら、解法の理解に重点を置いて学習を進めていってくださいね。