2024年6月19日
生徒:「スーパーで売られているパンや牛乳などが、これからいつもあるとは限らないって本当ですか?」
先生:「そうですね。これらの食品が店頭に並ばない日があるかもしれないんです。」
生徒:「どうしてそんなことが起こるんですか?」
先生:「2024年にはトラックドライバーの労働時間の規制が強化されるんです。この規制によって、トラックでの輸送が難しくなり、物流に影響が出ると予想されています。」
生徒:「それって、どうやって解決するんですか?」
先生:「最近、九州からたくさんのコンテナを運ぶ貨物列車が到着しました。この貨物列車は、九州の新鮮な魚を運んできたんです。現在、食品などは主に長距離トラックで運ばれていますが、ドライバーの負担を減らすために貨物列車の利用が増えています。」
生徒:「トラックから貨物列車に切り替えている企業もあるんですか?」
先生:「そうなんです。JR貨物によると、すでに一部の企業がトラックから貨物列車に切り替えているそうです。徐々に増えている貨物列車の利用ですが、トラック輸送にはまだ大きな課題があります。」
生徒:「どんな課題があるんですか?」
先生:「例えば、埼玉県にあるトラック運送会社では、2024年問題に対処するための対策を進めています。この会社では、2台分のトラックを1人のドライバーで運ぶことができる大型トラックを導入しています。しかし、トラック輸送には課題があり、例えばフルーツと工業用薬品を一緒に運ぶと、他の商品に匂いがついてしまうことがあります。そのため、トラックの積載率は約4割にとどまっています。」
生徒:「その問題をどうやって解決するんですか?」
先生:「この問題を解決するために、量子コンピューターを使ったソフトウェアが開発されました。このソフトウェアは、荷物の種類や配置を自動的に計算し、効率的に積み込むことができます。このシステムにより、積載効率が向上し、無駄がなくなります。」
生徒:「これからはどうなるんですか?」
先生:「物流の問題はまだ始まったばかりで、今後私たちの生活にどのような影響を及ぼすのかが懸念されています。消費者の日常を守るために、貨物列車やトラック業者などがさまざまな対策を講じています。」