ド・モルガンの法則とは?意味・例・覚え方をわかりやすく解説

ド・モルガンの法則とは?意味・例・覚え方をわかりやすく解説

ド・モルガンの法則って、ちょっと聞き慣れない?

数学や論理の話になると、たまに「聞いたことあるけど、意味はよくわからない…」っていう用語に出会いますよね。ド・モルガンの法則も、そんな言葉の一つかもしれません。実はこれ、「否定の扱い方」をきれいに整理してくれるルールなんです。

言い換えると、「〇〇じゃない」っていう条件を、もっとわかりやすく言い換えるためのコツ、みたいなもの。

まずはシンプルに

ド・モルガンの法則は、こんなふうに表されます。

(A ∪ B)’ = A’ ∩ B’

(A ∩ B)’ = A’ ∪ B’

記号に抵抗がある人も大丈夫。ここから先は、言葉とイメージで説明していきます。

部活で考えてみよう

あるクラスが全体集合だとして、その中に…

  • テニス部の生徒(集合A)
  • サッカー部の生徒(集合B)

じゃあ、「テニス部かサッカー部のどっちかに入ってる人」って誰でしょう?

これは A ∪ B にあたります。

では、その「どっちにも入っていない人」は?

これは (A ∪ B)’。でも、よく考えたら「テニス部にもいないし、サッカー部にもいない人」ってことですよね。

つまり「テニス部でない」かつ「サッカー部でない」、つまり A’ ∩ B’。これが1つ目の法則。

もうひとついきます。

「テニス部とサッカー部、両方に入ってる人」A ∩ B

その否定、つまり「両方に入ってるわけじゃない人」は…

「テニス部じゃない人」または「サッカー部じゃない人」

つまり A’ ∪ B’。これが2つ目の法則です。

ちょっとした言葉のマジックみたいなもの

「かつ」が「または」に、「または」が「かつ」に入れ替わる。

否定が加わるだけで、こんなふうに関係がひっくり返るなんて、ちょっとした言葉のマジックみたいです。

ちなみにこの法則、19世紀のイギリスの数学者ド・モルガンさんが提唱しました。今ではプログラミングや検索条件、法律文書など、いろんな場面で役立ってます。

とはいえ、完璧に暗記しなくても大丈夫

この法則、別に数式を暗記する必要はありません。

「否定をばらして、それぞれにかけると、ANDとORがひっくり返るんだな」くらいの感覚で十分です。

理解のカギは、ひとことで言えば「逆に考えてみる」こと。

こういう視点の転換が、論理を柔軟にとらえる助けになるんですよ。

どうでしょう? 少し身近に感じられましたか?

難しく見えても、ちゃんと噛み砕けば、人に伝わる言葉になります。

それこそが、ド・モルガンの法則が教えてくれることでもあるかもしれませんね。