ジュリア集合とマンデルブロ集合 数学が生み出す幻想的なアート

ジュリア集合とマンデルブロ集合 数学が生み出す幻想的なアート

フラクタルとは?

生徒:「フラクタルって何ですか? なんか難しそうな響きですね…。」

先生:「そう思うかもしれないね。でも、実はフラクタルは自然界のあちこちにあるんだよ。」

生徒:「自然界に!? 数学の話なのに?」

先生:「そう。フラクタルは『どれだけ拡大しても、同じような形が繰り返される図形』のことを言うんだ。例えば、こんなものがフラクタルっぽいよ。」

  • シダの葉 :全体の形と、小さな部分の形がそっくり
  • 雪の結晶 :どんなに細かくしても、似たような構造が出てくる
  • カリフラワー :どの部分を切り取っても、似たような形が見える

生徒:「え、本当だ! シダの葉とか、確かに全体の形と小さい部分が似てますね!」

先生:「そうでしょ? そして、数学で作られるジュリア集合やマンデルブロ集合も、こうした自己相似性を持っているんだよ。」

ジュリア集合とは?

生徒:「ジュリア集合ってどういうものなんですか?」

先生:「ジュリア集合は、次のような数式を使って作られるんだ。」

z_{n+1} = z_n^2 + c

生徒:「うわ…数式が出てきた。急に難しくなりそう…。」

先生:「そんなに構えなくて大丈夫! ざっくり説明すると、こういうルールで計算していくんだ。」

  • zzz は複素数(実数+虚数の数)
  • ccc は固定する値(これがジュリア集合の形を決める)
  • この計算を何度も繰り返して、値が発散するかどうかを調べる

生徒:「なるほど…。でも、それでどうやって図形ができるんですか?」

先生:「それでは、ジュリア集合の作り方を説明しよう。」

  1. 複素平面上の点(z0z_0z0​)を選ぶ
  2. 上の数式で計算を繰り返す
  3. 発散しなければジュリア集合に含める
  4. 発散する速さに応じて色をつけると、美しい模様が現れる!

生徒:「え! 計算を続けるだけで、あの幻想的な模様が生まれるんですか?」

先生:「そうなんだよ! しかも、選ぶ ccc の値によって形がまったく変わるんだ。」

  • c=0.355+0.355ic = 0.355 + 0.355ic=0.355+0.355i のとき → 木の枝のような形
  • c=−0.8+0.156ic = -0.8 + 0.156ic=−0.8+0.156i のとき → サンゴ礁のような形

生徒:「うわー、数学なのにアートみたいですね!」

マンデルブロ集合とは?

生徒:「ジュリア集合は分かりました! 次に、マンデルブロ集合って何ですか?」

先生:「いいね!その調子! 実はマンデルブロ集合は、ジュリア集合と深い関係があるんだ。」

生徒:「関係がある?」

先生:「そう。ジュリア集合は ccc を固定して、zzz を色々変えて作るよね?」

生徒:「はい。」

先生:「それに対して、マンデルブロ集合は z0=0z_0 = 0z0​=0 に固定して、ccc を色々変えて作るんだ。」

生徒:「えっ、それだけで何が変わるんですか?」

先生:「こうなるよ。」

  • ccc がマンデルブロ集合に含まれる場合 → ジュリア集合は「つながった形」になる
  • ccc がマンデルブロ集合に含まれない場合 → ジュリア集合は「バラバラになった形」になる

生徒:「マンデルブロ集合って、ジュリア集合の地図みたいなものなんですか?」

先生:「その通り! しかも、マンデルブロ集合の端を拡大すると、なんとジュリア集合が埋め込まれているんだよ!」

生徒:「えっ、マンデルブロ集合の中にジュリア集合が隠れてるんですか!? まるでマトリョーシカ人形みたい…。」

先生:「まさにそう! 何度も何度も拡大すると、小さなジュリア集合が無限に現れるんだ。」

数学 × アートの世界

生徒:「今日の話、めっちゃ面白かったです! 数学なのに、アートみたいな世界があるなんて!」

先生:「そうなんだよ。数学って、ただの計算だけじゃなくて、こういう美しい図形やパターンを作り出せるんだ。」

生徒:「ジュリア集合は、ある ccc で作るフラクタル。マンデルブロ集合は、それがつながるかどうかを見る地図…ですね!」

先生:「その通り! 最近では、これらのフラクタルを使ったデジタルアートやCG、さらには音楽まで登場しているんだよ。」

生徒:「すごい! Pythonとかで描けますか?」

先生:「描けるよ! もし興味があれば、ぜひプログラムを書いて試してみてね!」

生徒:「はい! なんだか数学が楽しくなってきました!」

先生:「その調子! またいつでも質問してね!」