2024年5月4日
生徒: なぜ日本の人口が減少しているのが問題なのですか？
先生: 日本の人口減少は、労働者の数が減り、高齢者の数が増えているため、社会の多くの部分で問題を引き起こしています。これにより、病院や介護、交通機関など、社会の機能を維持することが難しくなっています。だからこそ、全社会的な変革が必要なのです。
生徒: 2070年にはどれくらいの人口になるんですか？
先生: 国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2070年には日本の人口は8700万人になるとされています。これは2020年の約1億2615万人から比べると、約30%の減少です。人口推計では出生率や平均寿命、外国人の流入が考慮されています。
生徒: その推計で、外国人の数はどう変わるんですか？
先生: 外国人の数は増えることが見込まれており、人口の約10%を占めるようになると推計されています。これにより人口減少のペースが多少緩和されるかもしれません。しかし、外国人の増加や寿命の延長だけでは人口減少の問題を完全に解決するわけではないので、楽観視するべきではありません。
生徒: 日本はどうやって国際競争に対応すればいいんですか？
先生: アジアを含む世界中で人口減少や少子化が進んでおり、人材を獲得する競争が激しくなっています。日本は賃金設定の見直しや外国人労働者の待遇改善を行うことで、国際的な競争に遅れを取らないよう努める必要があります。
生徒: 生産年齢人口の減少はどのように影響しますか？
先生: 生産年齢人口、つまり15歳から64歳までの人口も減少しています。2020年の7509万人から2045年には5832万人に減ると予測されているため、働ける人の数が減ります。このため、テクノロジーを活用した省人化などで社会の機能を維持する策が必要です。
生徒: では、政府は何をするべきですか？
先生: 政府は、年金制度への影響を含めて、慎重に状況を見極める必要があります。特に、外国人の増加が年金財政にプラスの影響を及ぼす可能性がある一方で、その動向は不確実です。政府は社会のさまざまな変化に適応するための対策を考え、実行する必要があります。
生徒: 少子化対策の重要性はどうして変わらないんですか？
先生: 少子化対策は、出生数を増やすことで人口減少のペースを遅らせ、将来的には活力ある社会を次世代に継承しやすくするためです。また、社会の男女役割分担や雇用慣行の見直しも、変化を促進し、新しい社会を形成する助けとなります。