違いが分かる英語!自動詞 vs. 他動詞をスッキリ理解

違いが分かる英語!自動詞 vs. 他動詞をスッキリ理解

生徒:
英語の動詞には 他動詞(transitive verbs)自動詞(intransitive verbs) があるって聞いたんですけど、どう違うんですか?

先生:
他動詞は 目的語が必要な動詞 で、自動詞は 目的語を必要としない動詞 だよ。

例えば、「She bought a book.(彼女は本を買った)」を見てみよう。「bought(買った)」という動詞の後に「a book(本)」という目的語があるよね。これがないと、「She bought.(彼女は買った)」だけでは何を買ったのか分からないから、この場合 bought は他動詞 なんだ。

一方、「She slept well.(彼女はよく眠った)」の「slept(眠った)」はどうかな? 目的語がなくても意味がちゃんと伝わるよね。だから slept は自動詞 なんだよ。

生徒:
なるほど! では、自動詞にはどんな特徴がありますか?

先生:
自動詞には大きく3つの特徴があるよ。

まず 目的語を取らない ということ。例えば、「It rained heavily last night.(昨夜は激しく雨が降った)」の「rained(雨が降った)」は、それだけで意味が成立している。何かを「降らせる」わけじゃないから、目的語は必要ないんだ。

次に 前置詞とセットで使われることが多い という点も大事だね。たとえば、「He waited at the bus stop.(彼はバス停で待った)」を見てみよう。「wait(待つ)」という動詞は目的語を取らないけど、「at the bus stop(バス停で)」のように前置詞と一緒に使われることが多いんだ。

最後に 受動態にできない という特徴もあるよ。他動詞は「誰かが何かをする」という形だから、「受動態(~される)」にできるけど、自動詞はそもそも目的語を取らないから受動態にならないんだ。例えば、「He arrived early.(彼は早く到着した)」っていう文を考えてみよう。「arrive」は目的語がないから、「He was arrived.」とは言えないんだよ。

生徒:
あー、言われてみると確かにそうですね! でも先生、よく使われる自動詞ってどんなものがありますか?

先生:
いくつか代表的なものを紹介するね。

たとえば、動作を表す自動詞 なら「run(走る)」「swim(泳ぐ)」「sleep(眠る)」みたいなものがある。「He ran fast.(彼は速く走った)」のように、目的語なしで成り立つよね。

また、変化や状態を表す自動詞 もよく使われる。「grow(成長する)」「die(死ぬ)」「happen(起こる)」なんかがそうだね。「The tree grew quickly.(その木はすぐに成長した)」のように使うよ。

それから、天候を表す動詞 も基本的に自動詞だ。「rain(雨が降る)」「snow(雪が降る)」のような動詞があって、「It snowed a lot last winter.(去年の冬はたくさん雪が降った)」のように使う。

あとは、移動や到着を表す自動詞 もあるね。「arrive(到着する)」「go(行く)」「leave(出発する)」などがそれにあたる。「We arrived late.(私たちは遅れて到着した)」のように、目的語なしで成立するよ。

生徒:
なるほど! 他動詞とはどう違うんですか?

先生:
他動詞は目的語がないと意味が成り立たないのが特徴だよ。

たとえば、「She bought a book.(彼女は本を買った)」の「bought」は、「何を?」と聞かれたときに「a book」がないと意味が分からなくなっちゃうよね。こういう動詞が 他動詞

逆に、「She slept well.(彼女はよく眠った)」の「slept」は、目的語なしでも意味がしっかり通じる。これが 自動詞 との違いなんだ。

生徒:
あれ? でも先生、同じ動詞でも自動詞としても他動詞としても使えることってありますよね?

先生:
そう、それは鋭いね! 実は、同じ動詞でも使い方によって自動詞にも他動詞にもなるもの があるんだ。

たとえば、「change(変わる / 変える)」を見てみよう。

「The weather changed suddenly.(天気が突然変わった)」では「change」は自動詞として使われている。ここでは「何を変えたのか?」という目的語はないよね。

でも、「She changed her clothes.(彼女は服を着替えた)」だと、「her clothes(彼女の服)」という目的語があるから 他動詞 になる。

もうひとつ、「start(始まる / 始める)」もそうだよ。

「The concert started at 8 p.m.(コンサートは午後8時に始まった)」の「start」は目的語なしだから 自動詞

でも、「He started a new job.(彼は新しい仕事を始めた)」の「start」は「a new job(新しい仕事)」という目的語を持っているから 他動詞 なんだ。

こういう動詞は文脈によってどちらにもなるから、使い方をしっかり見極めることが大切だよ。

生徒:
うわー、なんか奥が深いですね! まとめると、どうなりますか?

先生:
それでは最後に、ポイントを整理しよう。

自動詞は 目的語を持たず、それだけで意味が成立する動詞 だよ。特に 前置詞と一緒に使われることが多く、受動態にできない のが特徴だ。

一方、他動詞は 目的語がないと意味が通じない動詞 で、「何を?」「誰を?」と聞かれたときに答えられるものだね。

そして、一部の動詞は 自動詞と他動詞の両方で使える から、文の中での役割をしっかり見極めるのが大事だよ!

生徒:
先生、ありがとうございました! 今日から意識して使ってみます!

先生:
いいね! どんどん練習して、使いこなせるようになろう!