2024年11月26日
生徒:「先生、なぜ円の角度は360度なんですか?」
先生:「それにはね、実は古代バビロニア人が関係しているんだ。彼らは今から4000年くらい前、メソポタミアで高度な文化を築いた人たちで、計算をしやすくするために60進法という独特な数の数え方を使っていたんだよ。」
生徒:「60進法って何ですか?」
先生:「うん、普段私たちは10進法を使って、10を基準に数えるよね?でも、バビロニア人は60を基準にして数を数えていたんだ。60ってね、多くの数で割り切れるから計算がしやすいんだよ。ここまで大丈夫かな?」
生徒:「あ、はい。だから60進法なんですね。でも、どうしてそれが円の360度と関係してるんですか?」
先生:「よく気づいたね!実はこれには二つの理由があるんだ。一つ目はね、バビロニアの天文学と関係しているんだ。当時の人々は、太陽が約365日で同じ位置に戻ることを知っていたんだけど、365だと計算がややこしいだろう?そこで、天体の動きを円に当てはめる時に、少し近いけど計算しやすい360を使うようになったんだ。」
生徒:「あ、なるほど!360のほうが確かに計算しやすそうです。」
先生:「そう!もう一つの理由も重要だよ。360って、いろんな数で割り切れるんだ。たとえば、90度に分ければ四等分、45度なら八等分、30度なら十二等分ができるんだ。いろんな分け方ができると、建築とか機械設計にもすごく便利なんだよ。」
生徒:「そういう理由があったんですね。確かに、他の数だとそんなふうに分けるのは難しいかも!」
先生:「そうなんだ。こうして、バビロニア人の計算方法と天文学の知識が合わさって、360度という概念が生まれたんだ。そしてそれが今でも続いているんだよ。面白いだろう?」
生徒:「はい、昔の人たちの知恵が今も使われてるなんて、すごいですね!」
先生:「だよね。例えば、私たちが使っている時計の60分も、この60進法の名残りなんだ。だから、こういう古代の知恵が今でも身近にあると思うと、少しロマンを感じるよね。」