2024年3月2日
生徒：「アリストテレスって誰ですか？」
先生：「アリストテレスは古代ギリシャの有名な哲学者だよ。彼はリュケイオンという学校で教えていて、『ニコマコス倫理学』という本に、幸せについての考え方を書き残したんだ。」
生徒：「アリストテレスは、幸せについてどんなことを言っているんですか？」
先生：「彼は、私たちがするすべてのことには目的があって、それを追求する中で最終的にたどり着くのが幸せだと言っているよ。つまり、人生で最も大切なのは幸せになることなんだ。」
生徒：「でも、お金持ちになったり有名になることも幸せじゃないんですか？」
先生：「確かにお金持ちになることや有名になることが幸せにつながるかもしれないけど、アリストテレスはそれらが最終的な幸せそのものではないと考えているんだ。本当の幸せを見つけるには、物質的なものに頼りすぎず、心を大切にして、良い行いに注意を向けることが大事だって。」
生徒：「アリストテレスは、本当に良いことって何だと言っていますか？」
先生：「彼は、自分が持っている特別な力を最大限に使い、それをうまく活かすことが本当に良いことだと言っているよ。例えば、上手に笛を吹くことができる人は、その才能を生かして素晴らしい音楽を奏でることができるんだ。」
生徒：「人間にしかできない特別なことって何ですか？」
先生：「それは、心を良い形で使うことだよ。知恵や勇気、人に優しくすることなど、人間の特別な力を活かして生きることが、アリストテレスにとっての最高の幸せなんだ。」
生徒：「どうやったら、その幸せになれるんですか？」
先生：「毎日、良い行いをすることで、徳が自分の中に根付くようにするんだ。勇気を持って行動したり、人に優しくすることを続けることで、それが習慣になり、徳を持って生きることが幸せへの道だってアリストテレスは教えてくれているんだよ。」