2025年6月23日

皆さん、こんにちは。今回は「than」の持つ非常に重要な役割についてお話しします。これは、ただの比較を示す単語ではありません。英語の読解力を一段階引き上げる「秘密の鍵」とも言える存在なんです。
thanを見たら主張を探せ
英語の比較表現って、「AはBより優れている」みたいに、ただの差を示すものだと思っていませんか?
まあ、それも間違ってはいないんですが……実は、もっと深い意味があるんです。
ちょっと考えてみてください。筆者がわざわざ何かを「より〜だ」と比較する時って、意見や価値判断が含まれていると思いませんか?
thanに注目するだけで、読解が変わる
ここでポイントなのが、「than」という一語です。
この単語が出てきたら、要注意。
なぜかというと、thanがあるってことは、何かと何かを比べてるってことですよね。
で、比べるってことは、たいてい「こっちのほうがいい」っていう筆者の主張が含まれているんです。
しかも、多くの場合、その主張はthanの後ろ側に隠れているんですよ。これ、結構見落とされがちなんですが、大事なんです。
実際の例で見てみましょう
英文
Modern companies value collaborative leadership more than traditional hierarchical management.
This approach encourages employees to contribute ideas rather than simply follow orders.
日本語訳
今の企業は、昔ながらの上下関係に基づく管理よりも、柔軟で協力的なリーダーシップを重視するようになってきています。
こうした考え方は、ただ命令に従わせるのではなく、社員が自分のアイデアを積極的に出せるよう促しているのです。
ここでは、「collaborative leadership(協力型のリーダーシップ)」と「traditional hierarchical management(伝統的な階層型マネジメント)」が比べられていますよね。
たとえば、「collaborative」の意味が分からなくても、慌てなくて大丈夫です。以下の流れで考えてみてください
- thanを見つける → 比較だな、と気づく。
- 何が比較されているか探す → 協力型 vs 階層型。
- 知ってる方から逆算する → 「階層的」って、命令型の硬いマネジメントのこと。
- 文脈で確認する → 次の文に「アイデアを出す」とあるから、柔軟で開かれた感じだな、と分かる。
こうやって、知らない単語も前後から推測できるんです。
どうでしょう?少し読みやすくなってきましたか?
thanはヒントの宝庫
ちょっと繰り返しになりますが、thanを見つけたら、次の3つのことを考えてみてください
- 比較の両側を見る → 何と何を比べているのか?
- 文脈と照らす → 前後の流れで意味を補強。
- 筆者の主張を読み取る → thanの後ろにヒントがある!
実は、英語の読解って、こういう「しかけ」を見抜くと、スーッと分かるようになります。
読める実感が増えて、ちょっと楽しくなってきたりするんですよね。
というわけで、今日は「thanを見たら主張を探せ」という話でした。
次回も、こういう“読解のツボ”をどんどん紹介していきます。楽しみにしていてくださいね。