2024年5月13日
生徒: なぜ繰り返し読むだけの勉強は効果が低いんですか?
先生:コロラド大学での研究によると、繰り返し読むだけでは、情報の理解が浅く、長期記憶に移行しづらいことが示されています。繰り返し読むことで一時的に内容を覚えることはできるかもしれませんが、深い理解にはつながらないのです。
生徒: ノートに書き写す勉強法も効果が低いのはなぜですか?
先生: アメリカでの研究では、ノートにただ書き写すだけの学習は、情報の理解を深めることが難しいとされています。大事なのは、読んだ内容を自分の言葉で要約し、主要なポイントを把握することです。これにより、情報が脳に定着しやすくなります。
生徒: 教科書の重要なところにハイライトを引くのはどうですか?
先生: ハイライトを引くだけでは、学びが浅くなることが多いんです。アメリカの大学生を対象にした研究では、ハイライトしたグループとそうでないグループの間でテストの成績に差がなかったことが報告されています。ハイライトするだけでは、本質的な理解には足りないのですね。
生徒: どのような勉強法が科学的に効果が高いとされていますか?
先生: 効果的な勉強法としては、「アクティブリコール」がおすすめです。これは、勉強した内容を能動的に思い出し、自分で説明することを意味します。研究によると、この方法は情報の長期記憶に非常に効果的で、記憶の定着を助けます。例えば、勉強したことを練習問題を解いたり、誰かに教えたりすることで、理解が深まりますよ。
生徒: アクティブリコールって具体的にどうやるんですか?
先生: アクティブリコールは、例えば勉強したことを思い出してみる、小テストを自分で作って解いてみる、あるいは友達に教えるといった方法です。これにより、自分がどれだけ理解しているかを確認でき、忘れている部分を再学習する良い機会にもなります。