2024年2月10日
文章
「ふしぎなことです! わたしは、なにかに深く心を動かされているときには、まるで両手と舌とが、わたしのからだにしばりつけられているような気持になるのです。」
「『さあ、わたしの話すことを、絵におかきなさい』と、月は、はじめてたずねてきた晩に、言いました。」
解説
アンデルセンさんが物語を作るときのことをお話ししています。最初の部分では、彼が何かをとても感じたり考えたりするとき、それを言葉や絵にするのが難しいと言っています。つまり、心の中で思っていることを、うまく伝えるのが大変だということです。
二番目の部分では、月がお話の主人公に「お話を絵に描いて」と言っています。これは、アンデルセンさんが自然や宇宙など、外の世界からアイデアをもらって、新しい物語を作るってことを表しています。アンデルセンさん自身も、自分の周りのことからいろんな物語のアイデアを思いつきました。
この話はアンデルセンさんが物語を作るのがどんなに大変でも、外の世界からいいアイデアをもらって、素敵な物語を作れるということを教えてくれます。