2023年8月12日
皆さんは「違う意見や考えに出会ったとき、どのように対応しますか?」という質問に、どのように答えるでしょうか。
今回は古代ギリシャの哲学者アリストテレスの言葉を通して、真の教育された精神とは何か、その本質に迫りたいと思います。
“受け入れずして思想をたしなむことができれば、それが教育された精神の証である”
この言葉は初めて見ると難解に感じるかもしれません。要するに「自分の信念や考えとは異なる意見に直面したとき、それを否定せずに冷静に受け止め、考えることができる人は真に教育された精神を持っている」という意味です。
現代に生きる私たちも、日常的に様々な情報や意見に触れる中で、自分とは異なる考えに出会うことが多いでしょう。マスメディアを通じて、さまざまな価値観や文化が共有されています。その中で簡単に他者の意見を拒絶するのではなく、理解しようと努力することが、アリストテレスが言う「教育された精神」の証であると言えるでしょう。
このような姿勢はコミュニケーション能力の向上や、より広い視野を持つことにも繋がります。自分の考えや信念を保ちつつ、他者との違いを受け入れる。これが真の教育された精神の持ち主であると私は感じています。