「勉強は楽しいものなんだ!」と生徒に知ってもらいたい

「勉強は楽しいものなんだ!」と生徒に知ってもらいたい

「勉強は楽しいものなんだ!」と生徒に知ってもらいたい

独学で東大に現役合格した高間先生は、楽しんで勉強を続けたことで合格につながったそうです。勉強に取り組む
モチベーションや受験勉強の戦略、現在YBAでどのような指導法を実践しているかについてお話を伺いました。
楽しむことがゴールへの近道という想いが伝わるインタビューになりました。

高間 公一先生:東京大学文学部卒業。東大模試で全国一桁を獲得。偏差値80以上を記録し、東大入学後は英語の成績上位10%しか受講できないトライリンガル・プログラム(TLP)に参加。

普通のゲーム好きな高校生が勢いで東大を目指すことに

-東大卒でしかも英語の成績上位10%と聞くと、かなり特別な方なのかなという印象を受けますが、中高生の頃はどのような学生だったのか興味があります。どのような学生活を送っていましたか?

勉強ができたのは確かですが、普通の学生だったと思います。ゲームが大好きでスマホゲームとかニンテンドーDSを友達とずっとやってました。モンスターハンターとかパワプロが好きでしたね。

東大を目指すことを決めたのは、本当に勢いというか冗談半分というのが正直なところです。僕は中高一貫の私立校出身で、中学のときは全然勉強していませんでした。高一のクラスの自己紹介で「東大に行きます」とその場のノリで言ってしまったので、やるしかないなと覚悟を決めたのが入り口です。今後の人生を考えたときに、そろそろちゃんと勉強しないとまずいなというのは感じていたので、いいきっかけになったと思います。

楽しんで勉強を続けられたのが成功のポイント

-東大を目指すにあたり、どのような勉強法を行ったのでしょう

僕は予備校や塾には一切行ってなくて、完全に独学で東大受験を目指しました。高校一年生の頃は授業をちゃんと聞くことを徹底。高校二年生から高校三年生の夏までは1日4時間くらい勉強しました。

一番良かったのは楽しんで勉強を続けられたということだと思います。ある程度計画的にというのも必要ですが、あまり細かい進行にとらわれずにその時その時でやりたいと思った勉強に衝動的に取り組んでいました。

とはいえ、戦略はありましたね。僕は受験勉強は英語と数学しかやらなかったです。理由としては、東大入試の配点を考えたときに他の教科はあまり差がつかないなと。効率よく合格を目指すには点数の差がつきやすい教科をやろうと考えていました。

数学であれば1問解ける解けないで20点変わってきます。受験生は2点3点の中で合格不合格がひしめいていますから、その中で1問20点を得ることは大きなアドバンテージです。その考えから、僕の受験勉強では数学に割く時間が6割以上を占めていました。

英語に関しては、やればやるだけ満点に近い点数を取れる可能性があるというのが取り組んだ理由でした。国語で満点を取るのは難しいかもしれないですが、英語は単語や文法を覚えていれば正解できる。

現時点の自分の成績のバランスを考えた上で、どう伸ばせば合格点に到達できるか戦略を考えたことが合格につながったんだと思います。僕の場合は数学と英語が合格点に到達するためのポイントになったということです。

May the force be with you

-指導する上でどのような点を大切にしていますか
生徒によって一回説明すればわかる子もいれば三回説明しないとわからない子もいます。だから、まずは生徒が覚えられるまで根気よく何回でも説明をしていくことを大切にしています。

もう一つは生徒にとって印象が付きやすいような説明をすること。例えば高校生で学習する英語に「祈願のMay」という用法があります。文法をドライに説明すると「May+S(主語)+V(動詞)」で終わりますが、これではなかなか覚えてもらえません。

そこでスターウォーズの名台詞を、説明する題材として取り上げます。「フォースとともにあらんことを」というフレーズはスターウォーズ好きなら聞いたことがあると思いますが、英語では「May the force be with you」となり祈願のMayを活用した文です。これだとすごく覚えやすい。フレーズとして生徒の印象に残ります。

-どのような雰囲気で授業を進めますか
生徒が楽しいと感じてくれるような雰囲気づくりを心がけて授業を進めています。僕自身、楽しんで勉強をしたことで成績が伸びたので、生徒にも楽しみながら勉強をして欲しいなと。勉強すること自体の楽しさというのもあるし、僕自身が楽しんで授業をすることで生徒も楽しい雰囲気の中で勉強できるのではないかと思います。

楽しい雰囲気づくりをする上では、生徒に応じた適切な距離感を掴むことを大切にしています。例えば男子中学生や男子高校生であれば僕と年齢的には近いので、ちょっと勉強のできるお兄ちゃんみたいなフランクな感じで接したりとか。

堅苦しい感じで授業をすると生徒も堅苦しい雰囲気で勉強に戻ってしまうので、うまく問題を解けたら「おお、やるじゃ〜ん」みたいな楽しい雰囲気をどんどん出していくようにしています。

もちろん、学ぶこと自体に興味を持ってもらうこと興味を持ってもらうことが一番大事ですが、やっぱり最初はなかなかそうはいきません。勉強する過程を楽しむことで勉強自体の楽しさに気付いてもらうのが近道だと考えています。

生徒個人の実力や目標に完全にフォーカス

-具体的なカリキュラムはどのように組んでいきますか
やはり個別指導なので、生徒個人の実力や目標に完全にフォーカスしたカリキュラムを組んでいきます。まずは、生徒の実力を正しく把握しなければなりません。「今この子はどれぐらいできるんだろう」というところをつかんだ上で、目指してる場所や学校との差をどう埋めていくのかを考えるというプロセスでやっています。生徒の実力から目指すところまでに必要な段階を、毎回の授業でどんどん踏んでいく感じです。

-英語に関してはどのような指導法になりますか
英語に関しては基礎を身につけることを徹底しています。英語の一番の基本は単語と文法を覚えているかどうか。ただし、単語は授業ではなかなか身につけることはできません。また、文法に関しても説明はもちろん授業でやりますけど、それを覚えるためには自分で復習をして繰り返し演習をしてもらう必要があります。

実は授業では、英語学習で一番大事な暗記や復習という部分をカバーするのが難しいんです。だから、生徒に対して暗記や復習を自分でやるという意識を促すことが大切ですし、そのように指導しています。

ただし、生徒によっては宿題や復習を家でやるのがすごく苦手な子がいます。そういう生徒に宿題を無理に出しても、塾に行くこと自体を負担に感じてしまうかもしれない。授業の中でどうやってカバーしていくかも工夫しながら、楽しく成績アップを目指せるように試行錯誤しています。

-数学に関してはどのような指導法になりますか
数学は自分で考える能力がとても重要な教科です。だから、問題を解いた後に「どういう考えでその答えに至ったのか」を説明してもらうことを大切にしています。考え方に間違いがあれば説明している過程で修正をしていく。それを繰り返すことで正解まで辿り着く思考プロセスが徐々に完成していくんです。

もちろん僕からはなぜ間違えたのか、どうすれば正解なのかという解説は行います。しかし、「正解まで至るまでこういう考え方が必要だったんじゃないか」というヒントをまず提示して、生徒自身に考えてもらうことを大切にしています。

授業の組み立ては生徒のレベルに応じてカスタマイズしています。すごく基礎的な部分を身につける必要があれば演習の時間が多くなりますし、基礎的な部分が曖昧であれば基礎部分の説明をする時間が多くなります。また、応用段階であれば問題は全部自宅で解いてきてもらって、授業ではずっと解説をするという感じになります。

どの段階の生徒にもいえるのは、生徒自身で考えてもらうプロセスを設けてそれを説明してもらうこと。正しい思考プロセスで考える能力を磨くことが数学の鍵になります。

-国語に関してはどのような指導法になりますか
生徒のレベルに合った教材を僕が選んで解いてもらうことを大切にしています。様々なレベルの教材がありますが、どういうアプローチをすれば正解にたどり着くのかは共通するテクニックが存在する。間違えた問題を解説する中で他の問題でも使えるようなアプローチを教えていきます。

例えば「傍線の指示語は文中のどの語を指しているか」という問題をよく目にしますが、しっかりと明確にどこを指してるか考えなきゃ駄目だよとか、そういった内容ですね。

題材自体が生徒の読解力に見合わないものを選んでしまうと、なかなかアプローチが身につきません。だから、国語に関しては生徒にあった教材を選ぶということが前提として重要になると思います。生徒それぞれに完全にカスタマイズして教材を選べるという面は、個別指導ならではの強みです。

まずは勉強が楽しいものであると知ってもらいたい

-高間先生の指導を受けて生徒にどうなってほしいですか
もちろん、生徒や親御さんは「成績アップをしたい」「志望校に合格したい」という目的を持ってYBAに通っていらっしゃいます。だから、まずはその願いを叶えてあげたいと思います。

ただし、長い人生で考えると「合格というのはいっときの結果に過ぎない」とも感じるんです。自分の指導を通して「勉強は楽しいものなんだ!」と認識してもらって、それが長い人生で数十年続いてもらえればそれが一番嬉しいです。

僕自身、勉強ができること自体が素晴らしいことではないことに東大に入学して気づきました。コンビニや居酒屋でもアルバイトをしましたが、例え学歴がなくても尊敬できたり素晴らしい仕事をする人たちはいる。人間の良し悪しは勉強ができるできないでは決まらないんです。

だから、生徒には志望校合格、成績アップとともに、まずは勉強が楽しいものであると知ってもらいたいです。それがあればきっと人生が豊かになると思います。

-最後にYBAはどういう塾でしょう?
個別指導塾ということで、先生たちがどういう指導方法がいいのだろうかを模索していって、生徒それぞれに合った授業を作っていける塾です。生徒の学力や性格などにカスタマイズした授業を行えることは強みです。

また、YBAには高学歴の先生方しかいないのが大きな特徴だと思います。東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学、大阪大学などの一流大学卒の先生方がこれだけいる個人指導塾というのはちょっと他にはないのではないかと。一流の指導を受けられる個人指導塾であることは他塾との差別化になっているはずです。