2026年5月27日
YBA教育研究会 | English Grammar
なぜ you は
単数と複数を区別しないのか
— 丁寧さが言語を変えた、1000年の物語 —
英語を学んでいると、ふと気になることがあります。
「you って、1人に言っているの?複数人に言っているの?どっち?」
日本語には「あなた」「あなたたち」「皆さん」という区別があるのに、英語は you 一語で済ませてしまいます。
これは「大雑把な言語だから」ではありません。むしろ逆で、英語が「礼儀」を優先した結果、こうなったのです。
Chapter 1 | 昔は、ちゃんと区別していた
実は古い英語には、you の「前身」となる二つの言葉が存在していました。
thou SINGULAR / FAMILIAR 親しい相手・1人への呼びかけ。 | you PLURAL / FORMAL 複数人への呼びかけ、または |
日本語に置き換えると、thou が「きみ・お前」で、you が「あなた・貴殿(きでん)」のイメージです。
シェイクスピアの戯曲にも “Wherefore art thou, Romeo?”(ロミオよ、どこにいるの?)という形で今も残っています。
Chapter 2 | 「丁寧さ」が言語を飲み込んだ
では、なぜ thou は消えてしまったのか。答えは、人間の「失礼にはなりたくない」という心理にあります。
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✦ この記事で一番伝えたいこと ✦ 英語は「単複の区別をなくした」のではない。 言語は、文法ルールより先に人間の感情が動かす。 |
Chapter 3 | 「やっぱり不便!」—— 現代の強引な複数形
📌 入試では you 一語を覚えていれば十分です。ただし実際の英語では、ネイティブたちが「誰のことか分からん」という不便さを補うために、以下のような表現をよく使います。 |
面白いのは、どの言い方を選ぶかが、そのまま出身地や場の格式を映す鏡になっていることです。
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Chapter 4 | 映画で読む「言葉の体温」
— ここから先は文法の話ではなく、言葉がキャラクターを作る話です —
SCENE 01 | ハイスクール・コメディ(フレンズ など) “What are you guys talking about?” you だけなら「1人に聞いてる?」となるところ、guys を加えることで「その場の全員を輪に巻き込む」合図になる。カフェに遅れてきた友人が使う、あの空気感。 |
SCENE 02 | 法廷ドラマ・スピーチ “I ask you all to consider the evidence.” 弁護士が陪審員席に語りかける場面。ここで you guys と言えばたちまち軽くなる。略さず you all と発音することで「一人残らず全員が対象」という重みが生まれる。言葉の選択が場の空気を作る典型。 |
Chapter 5 | 旅の終わりに
✦ KEY TAKEAWAYS
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📖 学習・入試での実践ポイント: |
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