YBA English Grammar Lab
【小学生から大人まで】フォニックスとは?
英語が読めない”本当の理由”と「音の足し算」メソッド
丸暗記だけに頼らない。文字と音のルールを知れば、英語はここまで読める。
「英語の単語、読めない……」と思ったことはありませんか?
実はそれ、あなたの記憶力の問題ではありません。習っていないルールがある、ただそれだけです。
そのルールを、英語圏の多くの子どもたちは幼児期から小学校低学年にかけて学びます。名前は「フォニックス(Phonics)」。
日本語で漢字の読み方を学ぶように、英語では文字と音の対応を学ぶしくみです。
1. なぜ英語は「読めない」のか? ── 大きな原因 |
私たちが学校で最初に習うのは、アルファベットの「名前」です。 | 文字 | 学校で習う「名前」 | 実際の「基本の音」(フォニックス) |
|---|
| C | シー | クッ(喉の奥から息を吐く) | | A | エー | ア(口を横に広げた短いア) | | T | ティー | トゥ(舌先を歯茎で弾く) |
「エー・ビー・シー」とつなげても 「CAB」 は読めない。でも「クッ・ア・ブッ」を足すと一瞬で「キャブ」になる。これが日本人が英語を読めない大きな原因のひとつであり、フォニックスが解決することです。 |
2. フォニックスは「音の足し算」── しくみを理解する |
アルファベットひとつひとつの「基本の音」を覚えたら、あとは左から順番に音を足すだけです。 このルールさえ知っていれば、初めて見る単語でも読み方を推測しやすくなります。英語圏の子どもたちが幼稚園・小学校で最初に習うのが、まさにこのしくみです。 |
3. 26文字の基本音:フォニックス早見表 |
最大のコツ:日本語の「う」などの余分な母音を混ぜず、息や舌の動きだけで音を出すこと。 🟢 母音字(5文字) 🔵 無声子音(8文字) 🟡 有声子音(12文字) ⭐ 特殊(Q) ※ カタカナ表記は発音の入口としての目安です。実際の英語音とは完全には一致しません。フォニックスでは「文字と音の対応をつかむこと」が大切です。 🟢 母音字(A・E・I・O・U の 5文字) | 文字 | 発音イメージ | 口の動かし方のコツ |
|---|
| A | アッ | 口を少し横に開き、日本語の「ア」と「エ」の中間のように短く出す(例:cat, bag) | | E | エッ | 指1本が入るくらい口を開けて「エッ」(例:bed, pen) | | I | イッ(短く軽く) | 日本語の「イ」より力を抜き、「イ」と「エ」の中間のように短く出す(例:pig, sit) | | O | オッ | 喉の奥を広げて、あくびをするように「オッ」(例:hop, top) | | U | アッ(短い) | お腹を軽く突かれたような、短い「ア」に近い音(例:cup, bus) |
🔵 無声子音(声帯を使わず、息だけで出す音・8文字) | 文字 | 発音イメージ | 発音のコツ |
|---|
| C | クッ | 喉の奥で息を止めて一気に「クッ」(例:cat, cup)。※ city, cent など e・i・y の前では「ス」の音になることも | | F | フッ | 前歯で下唇を軽く噛み、隙間から「フッ」と息を漏らす | | H | ハッ | 寒い日に手に息を吹きかけるように「ハッ」 | | K | クッ | C(/k/ の場合)と同じ音。K は常に「クッ」(例:kite, king) | | P | プッ | 唇を閉じて、息だけで「プッ」と弾けさせる | | S | スー | 歯を閉じ、隙間から「スー」と息を長く漏らす(例:sun, sit)。※ is, has など語によっては「ズ」に近い音になることも | | T | トゥ | 舌先を歯茎に当て、息だけで「トゥ」と弾く | | X | クス | 「ク」の後にすばやく「ス」を続ける音(/ks/)(例:fox, box) |
🟡 有声子音(声帯を震わせて出す音・12文字) | 文字 | 発音イメージ | 発音のコツ |
|---|
| B | ブッ | 唇を強く閉じてから、声を乗せて「ブッ」と破裂させる | | D | ドゥ | 舌先を上歯茎に当て、声を乗せて弾くように「ドゥ」 | | G | グッ | 喉の奥で「グッ」と声を詰まらせるように出す(例:go, get)。※ giant, giraffe などでは「ジュ」に近い音になることも | | J | ジュッ | 「ジュ」と出すが、頭に小さなdの破裂が入る音(例:jump, jet) | | L | ウ(ル) | 舌先を上の前歯のすぐ後ろ(歯茎)に押し付けたまま「ウー」と響かせる | | M | ムー | 唇をしっかり閉じて、鼻から音が抜けるように「ムー」 | | N | ヌー | 舌先を上歯茎につけて、鼻から音が抜けるように「ヌー」 | | R | ルー | 舌先をどこにもつけず舌を奥へ引いてうなるように「ルー」。日本語のラ行とは別物。 | | V | ヴー | 前歯で下唇を噛み、携帯のバイブのように「ヴー」と声を乗せる | | W | ウゥ | 口をタコのようにすぼめてから「ウゥ」 | | Y | イェ | 引きつった笑顔のように口を横に開いて「イェッ」(例:yes, yet) | | Z | ズー | ハチが飛ぶ音のように、歯の隙間で「ズー」と声を乗せる |
⭐ 特殊:Q(1文字) | 文字 | 発音イメージ | 発音のコツ |
|---|
| Q | クヮ | Q は単独では使われず、ほぼ必ず qu の形で登場。/kw/ の音で読む(例:queen, quick) |
|
4. マジックEのルール ── 一文字加わるだけで「読み方」が一変する |
基本の音がわかったら、次は「マジックE」というルールです。これを知らずに英語を読もうとすると、正体不明の誤読が続出します。 ✨ マジックEの2つのルール ① 単語の最後についた「E」は読まない(消える) ② その代わり、前にある母音(A・I・O・U)がアルファベットの名前通りの読み方に変身する |
マジックE なし tap 「タップ」 | → | マジックE あり tape 「テープ」 Aが「エイ」に変身! |
マジックE なし hop 「ホップ」 | → | マジックE あり hope 「ホープ(希望)」 Oが「オウ」に変身! |
⚠️ よくある失敗:「tape」を「タペ」、「hope」を「ホペ」と読んでしまう。
マジックEを知るだけで、この失敗をかなり減らせます。 |
5. 2文字で1音になる「子音ダイグラフ」── SH・CH・TH |
基本の26文字の音に慣れたら、次は「子音ダイグラフ(Consonant Digraph)」です。2つのアルファベットが合体して、まったく新しい1つの音になります。 SH
S + H が合体 ➡ 「シュッ」 | 「静かに!」というときの、あの「シュー」という息の音です。 📌 SHOP:SH(シュ)+ O(オ)+ P(プ)= ショップ |
| CH
C + H が合体 ➡ 「チュッ」 | くしゃみが出そうなときの「チュッ」という、鋭く弾ける音です。 📌 CHIP:CH(チュ)+ I(イ)+ P(プ)= チップ |
| TH
T + H が合体 ➡ 2種類ある(日本語にない音!) | 前歯で舌の先を軽く挟んで、そのまま息を出す音です。日本語にない英語最大の難関音のひとつ。TH には2種類あります。 | 種類 | 出し方 | 例 |
|---|
| 無声TH(息だけ) | 舌を挟んで「スー」と息を出す | THIN(薄い)、THREE(3) | | 有声TH(声を乗せる) | 舌を挟んで「ズー」と声を乗せる | THIS(これ)、THE(定冠詞) |
|
|
|
フォニックスを知ったあとの世界| 📖 | 読める:多くの単語で読み方を推測できるようになり、辞書への依存が減る | | ✏️ | 書ける:音からスペルを推測しやすくなり、丸暗記だけに頼らなくなる | | 🗣️ | 通じる:カタカナ英語から離れ、通じやすい発音に近づく |
「読めない」のはあなたのせいではない。習っていないルールがあっただけです。
フォニックスは今日から始められます。 |
YBA教育研究会|世田谷区・経堂・成城学園前エリアの個別指導塾
小学生〜高校生の英語・英検対策はお気軽にご相談ください