ラ・サール高校 2025年度 数学 大問2(1)解説|√3n はなぜ n = 3m² とおけるのか?平方数の構造で見抜く本質アプローチ

ラ・サール高校 2025年度 数学 大問2(1)解説|√3n はなぜ n = 3m² とおけるのか?平方数の構造で見抜く本質アプローチ

2025年度 入試問題解説

ラ・サール高校 数学 大問2(1)

√(3n) が整数になる条件 ── 答えは 13個

■ 問 題

n を3桁の自然数とします。
√(3n) が整数になるような n は、全部で何個ありますか。

※本記事では、入試問題を参考に、学習用に表現を整理して解説しています。

■ 答え

13 個

① まず何を考えるか

この問題のカギは、「√(3n) が整数」という条件を言い換えることです。

3n は正の整数なので、√(3n) が整数になるとはどういうことか。
それは、3n が平方数(整数の2乗)になるということです。

■ 例で確認

√36 = 6 → 36 は平方数(6² = 36)

√48 = 4√3 → 整数にならない(48 は平方数でない)

「中身が平方数かどうか」が判断の基準になります。

ということは、この問題は次のように言い換えられます。

「3桁になる n = 3m² を数えればよい」

② n を使いやすい形に変える

3n が平方数ということは、ある自然数 k を使って

3n = k²

と書けます。ここで重要な気づきがあります。

左辺には「3」がかかっています。
もし k が3の倍数でなければ、k² も3の倍数にはなりません。
だから、k は必ず3の倍数でなければなりません。

■ なぜ?(素数の性質)

k = 3q+1 や k = 3q+2 の形(3の倍数でない)のとき、k² を計算すると 3 の倍数になりません。
3n = k² が成り立つには、k² が3の倍数 → k が3の倍数、という結論が導けます(3は素数なので)。

そこで、k = 3m(m は自然数)とおくと、

3n(3m)²
3n9m²
n3m²

これで、数えるべき形がはっきりしました。

③ 個数を数える

n は3桁の自然数なので、

100 ≤ n ≤ 999

n = 3m² を代入すると

100 ≤ 3m² ≤ 999

3で割ると

100÷3 = 33.3…  999÷3 = 333

33.3… ≤ m² ≤ 333

m² は整数なので「33.3…以上」は「34以上」と考えてよい

m² の値として条件を満たすもの(34 以上 333 以下の平方数)を列挙すると:

確認のため、実際の n = 3m² も並べておきます。

m6789101112
36496481100121144
n = 3m²108147192243300363432
m131415161718
169196225256289324
n = 3m²507588675768867972

m = 5 だと n = 3×25 = 75 で2桁になってしまいます。
m = 19 だと n = 3×361 = 1083 で4桁になってしまいます。
だから m は 6 から 18 まで。

18 − 6 + 1 = 13

■ したがって

13 個

④ よくあるミス

▼ ミス①:「n が平方数」と混同する

平方数になるのは n ではなく、3n です。
n = 108 は平方数ではありませんが、3×108 = 324 = 18² なので条件を満たします。
「√(3n) が整数」は「n が平方数」ではないことに注意。

▼ ミス②:境界値のミス

m = 5 にすると n = 75 で2桁(3桁にならない)。
m = 19 にすると n = 1083 で4桁(3桁を超える)。
m = 6 スタート・m = 18 ゴールを確認してから数えましょう。

▼ ミス③:個数の数え方

6 から 18 までは「18 − 6 = 12 個」ではありません。
両端を含むので 18 − 6 + 1 = 13 個 が正解です。

⑤ 解法の流れ(まとめ)

1
√(3n) が整数 → 3n が平方数 と言い換える
2
3n = k² とおくと、k は3の倍数 → k = 3m とおける
3
代入して整理すると n = 3m²
4
100 ≤ 3m² ≤ 999 から 34 ≤ m² ≤ 333
5
m = 6, 7, …, 18 の 13通り → 答え 13個

⑥ 慣れたらこう見抜く

■ 上級者の視点

「3n が平方数になるには、n は 3×(平方数)の形でなければならない」
と直接見抜くと、n = 3m² が一瞬で導けます。

理由:3n = 3×(3m²) = 9m² = (3m)²。
平方数の素因数分解では、各素数の指数が偶数になる必要があります。
3n の「3」を帳消しにするために、n の中にもう1つ「3」を持ち込む——これが本質です。

最初は丁寧に k = 3m と置いて確認する習慣をつけ、慣れたらこの視点で一瞬で判断できるようにしましょう。

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