2025年9月8日
English Grammar
なぜ homework to do と
homework to be done は違うのか
不定詞の能動・受動、もう迷わない
📋 もくじ
| ① そもそも何が違うの? ―「誰が主役か」の一言 |
| ② 基本ルールを「料理人 vs お鍋」で覚える |
| ③ よくある3つの落とし穴 |
| ④ 確認クイズ(基本編) |
| ⑤ 応用クイズ(ひっかけ編) |
| ⑥ まとめ:判断の3ステップ |
① そもそも何が違うの?
to do か to be done か迷うとき、多くの人はこう考えます。「どっちが受動態っぽいか」「どちらがフォーマルに聞こえるか」という形の問題として。
しかし、実際には違います。これは形の選択ではなく、誰の目線で文を書くかという視点の選択です。この1点がわかると、迷いが消えます。
結論から言います。違いは「誰が主役か」、ただそれだけです。
TO DO 人間が主役 「(私が)やる」エネルギーがある I have homework to do. | TO BE DONE 物・事柄が主役 「(それが)される」状態に注目 The homework needs to be done. |
💡 迷ったときの即決フレーズ
頭の中で文の前に「(人間)が」をつけてみる。
しっくりくる → to do / しっくりこない(物が主語)→ to be done
② 基本ルールを「料理人 vs お鍋」で覚える
文法の話だけだと頭に入りにくいので、イメージで定着させましょう。
| 🧑🍳 料理人の目線 = to do | 🍲 お鍋の目線 = to be done |
|---|---|
「よし、作るぞ!」という能動の姿勢。 I have curry to cook. (私が)作るカレーがある | 「おいしく仕上げてもらわなきゃ」という受動の状態。 The vegetables are ready to be cooked. 野菜は調理される準備ができた |
もう少し例を増やしてみましょう。
| to do の例 | 日本語訳 |
|---|---|
| I have emails to write. | (私が)書くメールがある |
| She has a report to finish. | 彼女には(彼女が)仕上げるレポートがある |
| to be done の例 | 日本語訳 |
|---|---|
| The report needs to be submitted by Friday. | レポートは金曜までに提出される必要がある |
| The window needs to be repaired. | 窓は修理される必要がある |
③ よくある3つの落とし穴
落とし穴 ① 「どちらでも正解」パターン
There is a lot of work to do. と There is a lot of work to be done. はどちらも正しく、意味もほぼ同じです。
なぜなら、work(仕事)を説明するとき、「(私が)やる仕事」という裏の意味で能動形が使えるからです。
試験や日常会話では to do の方がより自然に聞こえます。
落とし穴 ② 「物が主語」なのに to do を使ってしまう
主語が「物」で、しかもその物自身が動けない場合は to be done 一択です。
| ❌ The car needs to wash. | 車が何かを洗う? 意味不明 |
| ⭕️ The car needs to be washed. | 車は(誰かに)洗われる必要がある ✓ |
チェック法:「その主語は自分で動けるか?」を考えてみましょう。車、建物、書類……自分では動けないものは必ず to be done になります。
落とし穴 ③ 前置詞の付け忘れ
to do の形で「〜するための場所・道具」を表すとき、動詞に対応する前置詞を忘れがちです。
| ❌ I need a chair to sit. | 何かがぬけている感じ |
| ⭕️ I need a chair to sit on. | イスの「上に」座るから on が必要 ✓ |
この「to do + 前置詞」は to be done に書き換えることはほぼしません。「道具・場所+用途」の組み合わせはシンプルに能動形で覚えましょう。
④ 確認クイズ(基本編)
カッコに入るのは to do か to be done か、直感で選んでから答えを開いてください。
第1問
I have a lot of things ( ) today.
今日はやることがたくさんある。
▶ 答えを見る
✅ to do
I have a lot of things to do today.
主語は「I(私)」。「私がやる」エネルギーが文全体にあるので能動形 to do が正解です。
第2問
The trash needs ( ) out.
ゴミを出さないといけない。
▶ 答えを見る
✅ to be taken
The trash needs to be taken out.
主語は「The trash(ゴミ)」。ゴミは自分の足で外には行けません。誰かに「出される」側なので to be taken out(受動形)が正解です。
第3問
The meeting is ( ) at 3 PM.
会議は午後3時に行われる予定です。
▶ 答えを見る
✅ to be held
The meeting is to be held at 3 PM.
主語は「会議」。会議は人間が「開催する(hold)」もの。会議自体は「開催される」側なので to be held が正解です。「主語は自分で動けるか?」という視点で確認しましょう。
⑤ 応用クイズ(ひっかけ編)
「なんとなく」でやると引っかかります。文全体の構造を読み解いてください。
ひっかけ第1問 〔家具屋にて〕
This table is easy ( ).
このテーブル、組み立てるの簡単だね。
▶ 答えを見る
⚠️ to assemble(to do !)
This table is easy to assemble.
「テーブル(物)」が主語なのに to do なのが最大のひっかけ! easy / difficult / hard の後では「(人が)〜するのが簡単だ」という意味になるため、英語では受動形にしないのが普通です。❌ easy to be assembled とは言いません。
ひっかけ第2問 〔レストランにて〕
There is no time ( ).
無駄にする時間はない!
▶ 答えを見る
✅ to lose(どちらも可、でも to do が圧倒的に自然)
There is no time to lose.
| to lose | 「(私たちが)無駄にする時間は一秒もない!」という攻めの言い方。日常会話では no time to lose が決まり文句。 |
| to be lost | 「失われるべき時間はない」という客観的・書き言葉的な表現。正しいが少し硬い。 |
ひっかけ第3問 〔超難問〕
These instructions are ( ) carefully.
この指示書は、注意深く従わなければならない。
▶ 答えを見る
✅ to be followed
These instructions are to be followed carefully.
主語は「instructions(指示書)」。指示書が人によって「従われる(follow される)」ものなので to be followed が正解です。主語と動詞の関係(指示書 ← 従う)がはっきり受動になっています。
⑥ まとめ:判断の3ステップ
どんな問題でも、次の順番で考えれば答えが出ます。
1 | 主語は「人」か「物」か確認する 人間・人称代名詞(I / she / they…)→ to do を優先。 物・事柄 → 次のステップへ。 |
2 | 「その物は自分で動けるか?」を問う 動けない(車・建物・書類・ゴミ)→ to be done 一択。 easy / difficult の後は例外で to do。 |
3 | to do なら前置詞も忘れずチェック 場所・道具を表す名詞 + to do の場合、動詞に必要な前置詞(on / with / in…)が末尾に必要かどうか確認する。 |
KEY TAKEAWAY
「(人間)が〜する」 → to do
「(物)が〜される」 → to be done
迷ったら能動から考え始めて、主語が自分で動けないとわかったら受動に切り替える。
この順番で考えれば、ほぼすべてのケースに対応できます。
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