to do と to be done の違い|「料理人 vs お鍋」のイメージで、不定詞の能動・受動を解明する本質講義

to do と to be done の違い|「料理人 vs お鍋」のイメージで、不定詞の能動・受動を解明する本質講義

English Grammar

なぜ homework to do と
homework to be done は違うのか

不定詞の能動・受動、もう迷わない

① そもそも何が違うの?

to doto be done か迷うとき、多くの人はこう考えます。「どっちが受動態っぽいか」「どちらがフォーマルに聞こえるか」という形の問題として。

しかし、実際には違います。これは形の選択ではなく、誰の目線で文を書くかという視点の選択です。この1点がわかると、迷いが消えます。

結論から言います。違いは「誰が主役か」、ただそれだけです。

TO DO

人間が主役

「(私が)やる」エネルギーがある

I have homework to do.
(私が)やる宿題がある

TO BE DONE

物・事柄が主役

「(それが)される」状態に注目

The homework needs to be done.
宿題は終わらせる必要がある

💡 迷ったときの即決フレーズ

頭の中で文の前に「(人間)が」をつけてみる。
しっくりくる → to do / しっくりこない(物が主語)→ to be done

② 基本ルールを「料理人 vs お鍋」で覚える

文法の話だけだと頭に入りにくいので、イメージで定着させましょう。

🧑‍🍳 料理人の目線 = to do🍲 お鍋の目線 = to be done

「よし、作るぞ!」という能動の姿勢。

I have curry to cook.

(私が)作るカレーがある

「おいしく仕上げてもらわなきゃ」という受動の状態。

The vegetables are ready to be cooked.

野菜は調理される準備ができた

もう少し例を増やしてみましょう。

to do の例日本語訳
I have emails to write.(私が)書くメールがある
She has a report to finish.彼女には(彼女が)仕上げるレポートがある
to be done の例日本語訳
The report needs to be submitted by Friday.レポートは金曜までに提出される必要がある
The window needs to be repaired.窓は修理される必要がある

③ よくある3つの落とし穴

落とし穴 ① 「どちらでも正解」パターン

There is a lot of work to do. と There is a lot of work to be done. はどちらも正しく、意味もほぼ同じです。
なぜなら、work(仕事)を説明するとき、「(私が)やる仕事」という裏の意味で能動形が使えるからです。
試験や日常会話では to do の方がより自然に聞こえます。

落とし穴 ② 「物が主語」なのに to do を使ってしまう

主語が「物」で、しかもその物自身が動けない場合は to be done 一択です。

❌ The car needs to wash.車が何かを洗う? 意味不明
⭕️ The car needs to be washed.車は(誰かに)洗われる必要がある ✓

チェック法:「その主語は自分で動けるか?」を考えてみましょう。車、建物、書類……自分では動けないものは必ず to be done になります。

落とし穴 ③ 前置詞の付け忘れ

to do の形で「〜するための場所・道具」を表すとき、動詞に対応する前置詞を忘れがちです。

❌ I need a chair to sit.何かがぬけている感じ
⭕️ I need a chair to sit on.イスの「上に」座るから on が必要 ✓

この「to do + 前置詞」は to be done に書き換えることはほぼしません。「道具・場所+用途」の組み合わせはシンプルに能動形で覚えましょう。

④ 確認クイズ(基本編)

カッコに入るのは to do か to be done か、直感で選んでから答えを開いてください。

第1問

I have a lot of things (      ) today.

今日はやることがたくさんある。

▶ 答えを見る

✅ to do

I have a lot of things to do today.

主語は「I(私)」。「私がやる」エネルギーが文全体にあるので能動形 to do が正解です。

第2問

The trash needs (      ) out.

ゴミを出さないといけない。

▶ 答えを見る

✅ to be taken

The trash needs to be taken out.

主語は「The trash(ゴミ)」。ゴミは自分の足で外には行けません。誰かに「出される」側なので to be taken out(受動形)が正解です。

第3問

The meeting is (      ) at 3 PM.

会議は午後3時に行われる予定です。

▶ 答えを見る

✅ to be held

The meeting is to be held at 3 PM.

主語は「会議」。会議は人間が「開催する(hold)」もの。会議自体は「開催される」側なので to be held が正解です。「主語は自分で動けるか?」という視点で確認しましょう。

⑤ 応用クイズ(ひっかけ編)

「なんとなく」でやると引っかかります。文全体の構造を読み解いてください。

ひっかけ第1問 〔家具屋にて〕

This table is easy (      ).

このテーブル、組み立てるの簡単だね。

▶ 答えを見る

⚠️ to assemble(to do !)

This table is easy to assemble.

「テーブル(物)」が主語なのに to do なのが最大のひっかけ! easy / difficult / hard の後では「(人が)〜するのが簡単だ」という意味になるため、英語では受動形にしないのが普通です。❌ easy to be assembled とは言いません。

ひっかけ第2問 〔レストランにて〕

There is no time (      ).

無駄にする時間はない!

▶ 答えを見る

✅ to lose(どちらも可、でも to do が圧倒的に自然)

There is no time to lose.

to lose「(私たちが)無駄にする時間は一秒もない!」という攻めの言い方。日常会話では no time to lose が決まり文句。
to be lost「失われるべき時間はない」という客観的・書き言葉的な表現。正しいが少し硬い。

ひっかけ第3問 〔超難問〕

These instructions are (      ) carefully.

この指示書は、注意深く従わなければならない。

▶ 答えを見る

✅ to be followed

These instructions are to be followed carefully.

主語は「instructions(指示書)」。指示書が人によって「従われる(follow される)」ものなので to be followed が正解です。主語と動詞の関係(指示書 ← 従う)がはっきり受動になっています。

⑥ まとめ:判断の3ステップ

どんな問題でも、次の順番で考えれば答えが出ます。

1

主語は「人」か「物」か確認する

人間・人称代名詞(I / she / they…)→ to do を優先。 物・事柄 → 次のステップへ。

2

「その物は自分で動けるか?」を問う

動けない(車・建物・書類・ゴミ)→ to be done 一択。 easy / difficult の後は例外で to do。

3

to do なら前置詞も忘れずチェック

場所・道具を表す名詞 + to do の場合、動詞に必要な前置詞(on / with / in…)が末尾に必要かどうか確認する。

KEY TAKEAWAY

「(人間)が〜する」 → to do
「(物)が〜される」 → to be done

迷ったら能動から考え始めて、主語が自分で動けないとわかったら受動に切り替える。
この順番で考えれば、ほぼすべてのケースに対応できます。

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