◆ 合格体験記 上智大学 合格! 外国語学部 ドイツ文学科 I・Yさん
|
「好き」が原動力になるって、すごい力なんだなと改めて感じました。 |
◆ 志望理由とモチベーション
上智大学の外国語学部ドイツ文学科を志望したのは、ドイツ語をしっかり学びながら、幅広い人文学を深く探究できる環境に惹かれたからです。週6回のドイツ語授業や、他学科の授業も柔軟に取れるカリキュラムは、学びたいことをとことん追求したい私には理想的でした。また、「小さな総合大学」としての温かな雰囲気や、キリスト教ヒューマニズムに基づいた校風にも、強く心を惹かれました。
ドイツ文学を選んだ理由は、20世紀のドイツという、個人が社会や国家に大きく翻弄された時代においても、平和を訴え続けた作家たちの姿に深く感動したからです。群集心理や同調圧力が極端に高まる中で、彼らはどうして信念を曲げずにいられたのか――その問いに、自分なりの答えを見つけたくなりました。
特に共感したのは、上智大学が大切にしている「For Others, With Others」という理念です。私は高校でテニス部の部長を務めていましたが、実は中学時代に、仲間を引っ張ることばかりに意識が向いてしまい、うまくいかなかった苦い経験があります。さらに高校では、体調を崩して周囲に無理に合わせようとし、自分を見失った時期もありました。そうした経験から、「誰もが自分らしくいられるチーム」を目指すようになり、部員一人ひとりと対話を重ねながら、それぞれの個性や背景を理解し、共に目標に向かって進むことを大切にしてきました。
一人の力だけでなく、「一人ひとりのために、一人ひとりとともに」力を尽くすことが、結果として全体を強くする。その思いを胸に、これからも学びと成長を続けていきたいと思っています。
◆ 特定課題レポートや自己推薦書の準備過程
特定課題レポートでは、ヘルマン・ヘッセの平和主義に焦点を当てました。なぜ彼は、戦争の影が色濃い時代の中で、一貫して平和を訴え続けられたのか。その答えを探したいと思ったのは、私自身が彼の作品『車輪の下』に心を救われた経験があったからです。
人生の中で一番苦しい時期に、この作品と出会いました。自分の感情にふたをして無理をしていた当時の私に、登場人物の苦悩がそのまま重なって見えました。言葉にできない思いを代弁してもらったようで、読み終えたときには涙が止まりませんでした。そこから「この作家は、どうしてこういう言葉が書けたんだろう」と思い、自然と彼の生涯や思想を調べ始めていました。
ヘッセの思想は、ただ文学的に美しいだけではなく、ユング心理学やニーチェ哲学ともつながっていて、人生観や人間理解の深さに驚かされました。時代背景も調べていくうちに、「社会という大きな流れの中で、個人はどうやって自分であることを保つのか」というテーマが、自分の興味そのものだと気づきました。レポートというよりも、自分の問いを辿る旅のような作業でした。
書くうえで苦労したのは、どうやって一つの思いを形にするかということ。文章の順番や言葉の選び方を何度も見直し、「一番最初に読んでもらう言葉」と「最後に残る言葉」は特に時間をかけて練りました。アドミッション・ポリシーも何度も読み、そこに自分の価値観を重ねながら、間接的に「私はこの大学にふさわしい」というメッセージを込められるよう工夫しました。
塾の先生方には本当に感謝しています。ドイツの歴史や文学について深く話してくださったおかげで、自分では思いもよらなかった質問にも対応できるようになり、視野がぐっと広がりました。レポートの推敲も、一文字一文字まで一緒に考えてくださり、「これ以上ない」と自信を持って提出できるものが完成しました。
自己推薦書では、自分がどうしてこの学びに惹かれたのか、どんな力を持っているのかを正直に書きました。探究活動や資格取得、プレゼン発表、学童でのボランティアなど、形には残らなくても自分が大切にしてきた姿勢を、なるべく言葉にして伝えました。特に意識したのは、「自分らしい表現で、自分にしか書けないことを書く」ということです。
◆ 塾の役立ちポイント
塾での面接練習は、私にとって「ただ質問に答える練習」以上の意味がありました。先生方が投げかけてくださったのは、事前に考えていたような想定内の質問だけではなく、思いもよらないような切り口のものも多く、毎回が発見の連続でした。
例えば、自分では「これが一番伝えたい」と思っていた話が、相手には違った印象を与えていることに気づかされたり、「なぜそう思うの?」と掘り下げられる中で、自分の中でもぼんやりしていた気持ちが言葉になっていく感覚を何度も味わいました。本番の面接では、予想外の質問が飛んできても「考えていいんだ」と思える余裕がありました。それは、この練習の積み重ねのおかげだと感じています。
書類や小論文の添削でも、先生方は単に日本語のミスを指摘するだけではなく、表現の幅や言葉の使い方について、いくつもの提案をしてくださいました。中には、「この言い回し、素敵ですね」といったさりげない一言が自信につながったこともあります。先生からいただいた詩集を読んで、「詩の一節から文章を始めるのもいいかもしれない」と思いつき、結果として、自分らしい表現が生まれたこともありました。
試験本番で特に助けられたのは、普段の何気ない会話の中でドイツの文学や歴史、文化の話をしてくださったことです。受験準備というよりも、「好きなことを共有する場」に近い雰囲気の中で学べたので、学ぶことそのものが楽しく、自然と知識が身についていきました。そうして得た知識や視点が、本番の面接での応答に活きた場面は多くありました。
何よりありがたかったのは、「ここまで一緒にやってきたから大丈夫」と言ってくださった先生方の存在です。不安な時期にかけてもらったその言葉が心の支えとなり、自信を持って試験に臨むことができました。
◆ 自己成長や気づき
この受験を通して一番実感したのは、「楽しむ気持ちが力になる」ということでした。正直、推薦入試のような形式は「どこまでやれば合格できるのか」が分からなくて、最初はとても不安でした。でも、だからこそ、自分が納得できるまでとことん考え抜こう、やりきろうと思えたのかもしれません。
日々の勉強や準備の中で、「今の自分に足りないものは何か」「本当に伝えたいことは何か」と、自問自答する時間がどんどん増えていきました。気づけば、受験そのものが「自己探究の旅」のようになっていて、不思議と楽しくなっていたんです。
モチベーションが下がりそうになったときは、上智大学のセミナーに足を運んだり、スマホの待ち受けを「上智のキャンパスで笑っている自分」にしたり、いろいろ工夫しました。そんなふうに気持ちを前向きに切り替えながら、自然と「この大学で学びたい」という思いが強くなっていきました。
特に印象に残っているのは、自分の経験とアドミッション・ポリシーの理念がぴったり重なった瞬間です。最初は、「自分のどんな経験が、理念に結びつくんだろう?」と分からないまま、とにかく思いつく限り書き出してみました。部活のこと、授業での探究活動、ボランティアや留学のこと……。ひとつひとつを振り返るうちに、「あ、あのときの思いが『For Others, With Others』につながっていたんだ」と、自然と腑に落ちる感覚がありました。
今振り返ると、合格できた一番の理由は、「楽しい」と思えたからこそ粘り強く努力できたことだと思います。「好き」が原動力になるって、すごい力なんだなと改めて感じました。
◆ 後輩へのメッセージ
これから上智大学の外国語学部ドイツ文学科を目指すみなさんへ。私がこの道を歩んで感じたこと、役に立ったことを少しでも共有できたらと思います。
まず、学校の勉強は本当に大事にしてほしいです。成績は、書類でも面接でもちゃんと見てもらえるところでしたし、私自身も面接で「この成績はすばらしいですね」と言っていただけたことが、自信につながりました。特に国語と世界史は、自分の考えを深めるうえで力になったと思います。英語の資格は早めに取っておくと、直前に焦らずに済みます。
面接は、自己推薦書に書けなかったことを話せるチャンスでもあります。だからこそ、書類と同じことを繰り返すのではなく、「この人は本当にそういう人なんだ」と思ってもらえるように、自分自身と一致する言葉で語れるように準備するのが大切です。
練習では、全部丸暗記するより、「言いたいことをキーワードで押さえておく」くらいがちょうどよかったです。そのほうが、面接中に自然な言葉が出てきやすいし、表情や雰囲気も柔らかくなった気がします。
ドイツ文学については、何冊か読んでおくと安心です。私は自分のレポートで扱った内容や、関連する時代背景についても少しだけ調べておいたのですが、それが面接で思いがけず役立ちました。
気持ちが下がってしまうことも、きっとあると思います。そんなときは、無理にやる気を出そうとするより、「まずは好きなことからやってみる」とか、「なんで上智に行きたいんだっけ?」って原点に戻るだけでも十分です。私は上智大学のセミナーに参加したり、スマホの待ち受けを「笑顔で上智にいる自分」にしたり、先輩と大学で話したりして、自分を少しずつ立て直していました。
受験は、「頑張らなきゃ」という気持ちだけじゃ続きません。でも、「この学びがしたい」と心から思えるなら、自然と頑張れると思います。自分のペースで、納得のいく準備をして、いつか上智のキャンパスで笑っている自分をイメージしながら、前に進んでください。応援しています! |
上智大学 外国語学部 ドイツ文学科 合格 I・Yさん
| ◎ YBA教育研究会|経堂の完全1対1個別指導(1975年創立) |